青森県の住宅メーカー「ハシモトホーム」でパワハラを受けていた男性社員が自殺していたことが判明。自殺したのは営業職の男性で、労災認定を受けていますが会社は認めていません。パワハラで男性社員を自殺に追いやったハシモトホームの会長、社長などの関係者を調査。詳しく見ていきます。



ハシモトホーム会長は橋本貞夫
ハシモトホームを立ち上げた人物は現在、会長を務めている橋本貞夫氏です。
名前:橋本貞夫(はしもとさだお)
経歴:大手住宅メーカーでの営業経験を活かし、1977年11月に「ハシモトホーム」を立ち上げた。独立のきっかけは、営業マン時代に会社本位の家づくりに疑問を抱き、独立を決意。金もコネもない状況でハシモトホームを軌道に乗せた。たった一人で、ハシモトホームを12拠点を展開し、6500棟の住宅を引き渡してきた(2014年時点)、凄腕の経営者。
一人でも多くの人にマイホームの夢を――。株式会社ハシモトホームの願いは地域ビルダー着工棟数・東北NO.1(402棟/2013年4月~2014年3月・リビング通信社発表)、売上100億円(今期/37期)という目標達成とともに結実し、さらに強く、大きくなって顧客のもとへ届けられている。
引用元:http://ryugi.blog.shinobi.jp/
上記のハシモトホーム・橋本貞夫氏が取材を受けたのは2014年10月29日。その時点で本社、青森・岩手・秋田の北東北3県に12拠点の支店を展開していました。一人でハシモトホームをここまで大きくし、その後、息子の橋本吉徳氏に引き継いでいます。
橋本貞夫会長がハシモトホームを息子・橋本吉徳氏に引き継いだ時期は、2015年8月1日~2016年1月31日の間ということが判明しました。
画像:秋田宅建会報より引用
橋本吉徳氏が社長に就任してから約7年経過しています(2022年6月現在)比較的、最近であることがわかります。しかし、橋本貞夫会長は一人でハシモトホームを立ち上げ、ここまで大きく成長させたこともあり会長になった今でも会社の業績を気にするなど目を光らせていたことでしょう。
橋本貞夫会長は、取材では「一人でも多くの人にマイホームの夢を」などと語っていますが、ハシモトホームの内部事情はひどいものでした。働く社員は使い捨て、住宅購入を検討するお客様のことは金づるにしか見えていませんでした。
ハシモトホーム・橋本貞夫「会長印を押しパワハラ容認していた」
会社の新年会で、社員を表彰する場を設けたハシモトホームですが、自殺をした男性社員には「賞状」ではなく「症状」という文書が渡されていました。
第三位 ○○様
貴方は、今まで大した成績を残さず、
あーあって感じ
でしたが、ここ細菌は、前職の事務職で大成功した職歴を生かし、
現在でも変わらず事務的営業を貫き
悪気は無いがお客様にも機械的な対応にも関わらず、
見事おったまげーの三位です。
影で努力し、おまり頑張ってない様に見えて、やはり頑張ってない様ですが、機械的営業スタイルを今年も貫き、
永野みたいな一発屋にならない様に日々努力してください。
平成三十年一月二十三日
ハシモトホーム○○の
会長○○
会社の新年会で社員を称える場で、「賞状」ではなく「症状」という言葉を使った文書を作成し、「ここ最近は」という部分は「ここ細菌は」と菌扱いをしています。社員の尊厳を傷つける行為であり、自殺した男性社員はかなり傷ついたはずです。
しかも、こちらの賞状ならぬ症状の最後をよく見ると、会長印が押されています。
こちらの問題となっている「症状」は、課長が作成したものだとハシモトホームは言っています。しかし、会長印がしっかり押されているところをみると、橋本貞夫会長が関与していることは明らかです。
課長が企画し、って会長が責任逃れしようとしてるんだろうけど、
ちゃんと会長の名前のとこに赤いハンコが見えてるんだよね。
代表者印は、重要な契約書などに押印します。また、代表者印は会社にとって大変重要な印鑑なため、どの企業でも厳重に保管されています。課長クラスが触れるものではありません。
「症状」の作成や企画は課長が行ったことなのでしょうが、会長印は橋本貞夫会長が押印したものになります。そうなると、橋本貞夫会長が症状の内容を確認し、容認したことは明らかです。
仮にハンコ部分が印刷で、この症状という名の紙に会長が許可出してなかった場合、課長が有印私文書偽造罪・変造罪に問われる事になりますね。
でもそこは問題となっていないようなので、やはり新年会でこんな大胆な事をやってるのもあって、会長本人の許可があったのかなと。
会長印の部分が偽造だった場合、パワハラをした課長は罪になります。しかし、そこは問題にはなっていないので橋本貞夫会長が決裁していることは事実です。
ハシモトホームの従業員数は172名。ハシモトホームの従業員の数は決して多くないため橋本貞夫会長は従業員の名前や仕事っぷりなどを把握していたことでしょう。また、新年会などのイベントには橋本貞夫会長も出席し、社員たちと交流を深めていました。
パワハラをしていた課長が作成した「症状」が自殺した男性社員に渡されたとき、橋本貞夫会長は見下し笑っていたに違いありません。
橋本貞夫会長は、「症状」の作成をしたのは課長であり名前を使われたなどと言って、課長の責任にして逃れるつもりに決まっています。
ハシモトホーム橋本貞夫会長の息子は「橋本吉徳」
ハシモトホームの代表取締役社長の名前は「橋本吉徳」さんで、橋本貞夫会長の息子になります。
画像:ハシモトホーム・橋本貞夫会長の息子で代表取締役社長・橋本吉徳さん
仕事は楽しいことだけではなく、時には壁にぶつかることもあるでしょう。その壁を仲間と共に乗り越えた景色は、必ず財産になります。
橋本吉徳社長は、父親である橋本貞夫会長からハシモトホームを任されました。橋本吉徳社長は今回の問題について「訴状を確認しておらず、コメントできない」と逃げており、社長としての資質が問われます。
父親である橋本貞夫会長に相談しているのでしょうが、父親の力がないと説明責任すら果たせないのでしょうか。所詮は親の七光りでしかありません。
【追記】ハシモトホーム会長の車はレクサス
会長はレクサス77〇〇
社長はアウディ
ハシモトホーム橋本貞夫会長の車はレクサスであることが判明しました。また、橋本吉徳社長の車はアウディでどちらも高級車に乗っています。代表取締役=レクサスなどの高級車に乗っているイメージですが、まさにその通りでした。
会長、社長という立場でお金を使い高級車を乗りこなす余裕があるなら、自殺した40代男性が損害賠償請求している8000万円を出すことは余裕でできるのでしょう。しかし、賠償金を支払ったとしても遺族の怒りが収まることは一生ありません。
また、ニュースになってからのハシモトホームはSNSアカウントの削除や、不都合なコメントは削除するなど逃げの姿勢を見せています。誠意のかけらもないハシモトホームの対応に憤りを感じているのは遺族だけではありません。
ハシモトホーム橋本貞夫会長「賞状(症状)は昔からやっていた余興」
ハシモトホームで過去に営業マンとして働いていた40代男性に取材をすることができました。
賞状は、毎年の懇親会で表彰の一環として渡していたものです。他の営業マンにも渡していたので、会社的には一種の余興だったと思います。僕ももらったことありますが、内容はかなり屈辱的でした。
パワハラを受けた40代の男性社員の自殺のきっかけとなった「症状」は、昔から懇親会などで行われていた余興だったことが明らかとなりました。毎年やっていたことなのでハシモトホームにとっては、社員が屈辱を受けていたことを考えたこともなかったようです。
あの「症状」っていうのも会社は新年会が盛り上がればいいと思ってやっていたことですが、亡くなった方にとっては自死を選ぶほど辛かったんだと思います。ですが、住宅メーカーなんて体育会系の集まりなので、いじられたり盛り上げるのが当たり前っていうか。酒もガンガン飲まされますしノリが良くなきゃ務まりません。
基本的に「営業マン」の仕事は体育会系が多いと聞きますが、ハシモトホームも体育会系の集まりでした。酒を飲まされ、場を盛り上げ精神的に強くないと務まりませんでした。
ハシモトホームはパワハラ体質「会長も社長も体育会系で飲み会は強制参加」
40代の元社員の方に、会長や社長について聞きました。
会長も社長も体育会系です。基本的に飲み会などのイベントは多くて、営業マンで参加しなかったら周囲からあたりが強くなるので、嫌でも参加してました。最近はパワハラやアルハラなど言われるようになってますが、あの会長と社長じゃハシモトホームのパワハラ体質は変わらないでしょうね。
ハシモトホームは昔からパワハラ体質でした。飲み会などのイベントがあれば、社員に拒否権はなく嫌でも強制的に参加させられ、もしも飲み会に参加しなかったら周囲に強くあたられるようになり、メンタルがやられます。
ハシモトホームは、家族経営の会社なので橋本貞夫会長と吉徳社長の言うことが全てであり、2人がいる限りパワハラ体質は変わらないことが明白です。
ハシモトホーム男性社員がパワハラを受け自殺した事件の概要
青森県八戸市の住宅会社「ハシモトホーム」が、青森市の40代の男性社員=2018年に自殺=に、賞状を模し侮辱する内容の書面を渡していたことが、遺族側への取材で分かった。遺族は20日、パワハラや長時間労働が自殺につながったとして、会社などに約8千万円の損害賠償を求め、青森地裁に提訴した。会社側は「表彰の一環」と説明している。
・2011年に男性社員が入社。注文住宅の営業マンだった。
・2018年1月、上司の男性課長に「お前はバカか」「なんぼ頭わりのや」などといったメールが複数回送られた。
・2018年1月、ハシモトホームの新年会が行われ、40代男性社員に賞状(症状)が渡された。
・新年会が終わった翌月の2月に40代男性社員は、青森県の自宅駐車場の車の中で自殺した。
・2020年12月に青森労働基準監督署は、男性社員が上司のパワハラで重度のうつ病を発症し自殺したとして労災認定。
・遺族はハシモトホームに対し、損害賠償請を求める訴えを青森地裁に起こしたが、橋本社長は訴状を確認していないため、コメントできないとしている。
ハシモトホームは注文住宅は評価が低く営業マンの対応が最低
会社名:株式会社ハシモトホーム
本社所在地:青森県八戸市類塚4丁目5番2号
代表取締役社長:橋本吉徳
設立:1977年11月7日
ハシモトホームは青森、秋田、岩手に支店を展開する地域密着型の住宅メーカー。東北では有名は住宅メーカーですが、住宅の評価はかなり低いことが口コミサイトに書かれています。
ハシモトホームで家を建てたものですが、最低だと思います。外壁が反ってきたので何回
か連絡し、点検に来ると(ハシモトホームだけ)外壁メーカーが来なくても大丈夫です
と言われました(全く施主の希望に答えない)。パネルヒーターのボイラーも新築当時
から調子の悪い(通常であれば初期不良交換です)ままでメーカー(M電機)も良くな
るくなるまでアフター来ますと言っていましたがちょっと調子が良くなると来ないなど
アフターは最低です。ちなみに、ボイラーの整備をしようと思い他のボイラー業者の方
を呼びました。その方が言っておりましたが、こんな所まで手抜きをするのかと言って
おりました。リフォームのため見積もりを昨年の7月に依頼しましたが見積もりの下見
を一回ただけで全く返事もなしです。社員の顧客への対応も管理できていないし会社自
体に信用がないと思われます。
建て売りを15年程前に購入しました。この間はアフターは一切なし。年数も経っておりますが、外壁改修をお願いした業者さんもこの年数でこれ程の損傷に驚いていました。外壁補修の見積りを1年前にお願いしましたが、一切連絡もなし。売ればよし、的なハウスメーカーさんのようです。
上記はハシモトホームで注文住宅や建売住宅を購入した方の口コミですが、損傷がひどく手抜き工事されていたり、アフターサポートがなかったりと対応がずさんなようです。マイホームを持つことは夢であり、人生で一度きりの大きな買い物です。それなのに、売ったら終わりでその後の対応はないなんて、最低最悪です。
管理職の方が、自分の部下を信じてない言動に驚きました。「あいつには無理ですから」って。
二度と店に行きません。
また、ハシモトホームでは客の前で部下を貶める発言をしていたことがわかっています。上司ならば部下を信じ育てていくもの。それなのにお客様の前で「あいつには無理」と見下す管理職の人間がいることには幻滅します。
ハシモトホームで建てた家の評判は悪く、営業の対応もかなり悪いようです。社員同士の確執がありパワハラの温床でした。今回の事件で社員にパワハラをして自殺に追いやった会社ということがわかりハシモトホームで家を建てる人は今後いなくなるのではないでしょうか。
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