6月18日、劇場版「モノノ怪」の制作が発表されました。「モノノ怪」はアニメ版が2007年に放送され大人気となった作品。当時、アニメ「モノノ怪」を見ていたファンからは映画化決定に歓喜の声が上がりました。
しかし、キャラクターデザインや総作画監督を務める予定の橋本敬史さんが降板することとなりました。橋本敬史さんが「モノノ怪」を降板した理由についてまとめています。


「モノノ怪」松本敬史がTwitterに降板理由を暴露!
橋本敬史さんは、2007年に放送されたアニメ「モノノ怪」でキャラクターデザイン、総作画監督を務めていました。「劇場版・モノノ怪」の制作が発表され、2023年に公開予定ですが、もちろんキャラデザや総作画監督は橋本敬史さんが務める予定でした。
しかし、橋本敬史さんは自身のTwitterに「モノノ怪」を降板したことを投稿しました。
橋本敬史さんは、6月18日に「腹が立って降りた」とTwitterに投稿。劇場版「モノノ怪」の詳細が発表されたのは、6月18日で発表直後に意味深な投稿をした橋本敬史さんですが、その降板した仕事というのが、劇場版「モノノ怪」のことです。
橋本敬史さんはモノノ怪を降板した経緯について、次々とTwitterに投稿しましたが完結にまとめると以下のようになります。
橋本敬史さんが劇場版「モノノ怪」を降板した理由を簡単にまとめると
・「モノノ怪」総作画監督として人脈を使い人を集めたが、プロデューサー・山本幸治氏に全員切られた。
・何か月も打ち合わせをさせられたが、「清書(アニメ原画を清書すること)しないと金は出さない」言われ、橋本敬史さんは「モノノ怪」制作を降りることを決断。
・橋本敬史さんは降板したが、劇場版「モノノ怪」には橋本敬史さんの成果物は使わないということで結審。
・橋本敬史さんが降板したことで劇場版「モノノ怪」は橋本敬史さんがいたころとは違った作品になることが分かっている。しかし、橋本敬史さんはキービジュアル(メインとなるイメージ画像)も出来ていないことに対し、制作が難航していることを示唆。
・怒りが収まらない橋本敬史さんは今後も「モノノ怪」の内部事情を暴露している
「モノノ怪」橋本敬史は関係者名を出しながら暴露し続ける
この「K治」というのは監督の中村健治さんのこと。
また、こちらの投稿の「Y社長」とはプロデューサー・山本幸治さんのことです。橋本敬史さんは、プロデューサー・山本幸治さんと「モノノ怪」制作に携わる人を集めたのにクビにされ「口約束だから知らない」と突き放されたようです。橋本敬史さんは。アニメを制作するには信頼関係が大事なんじゃないのかとショックを受けています。
俺は1銭も貰ってないですよ。何ヶ月も打ち合わせさせられたけど。清書しないと金出さないって。無駄な時間、無駄な打ち合わせ。結果降りるから俺の成果物は一切使うなで結審。まだ文句言ってきてるけど無視ね。不利になる契約ばかり言うYプロデューサー。頭良いわな、さすが大金持ち
さらに、橋本敬史さんは打ち合わせを何回もしたにも関わらず、お金は1銭も受け取ってないことを明かしました。アニメ業界はブラックが多いと聞きますが、橋本敬史さんの言っていることが真実ならば大問題です。
橋本敬史さんは、山本幸治さんに「モノノ怪の舞台は何をやればいいのか」と相談されたので、アイディアをたくさん伝えました。しかし、橋本敬史さんの伝えたアイディアは無駄だったと嘆いています。
橋本敬史さんは、怒りが抑えきれない様子でTwitterで「モノノ怪」の内部事情を暴露し続けています。この記事は随時、追記・更新しています。橋本敬史さんの新しい情報が入り次第追記・更新します。
橋本敬史プロフィール
橋本敬史さんプロフィール
名前:橋本敬史(はしもとたかし)
年齢:56歳
生年月日:1965年9月30日
出身地:群馬県桐生市
血液型:A型
職業:アニメーター
エヴァンゲリオン、デジモンアドベンチャー、ワンピース、ナルト、ハウルの動く城などの作品にエフェクトアニメーターや原画担当として活躍。
「モノノ怪」「空中ブランコ」「C」ではキャラクターデザインや設定、総作画監督を務めている。
「モノノ怪」橋本敬史が自殺未遂をしていた!「精神的に危ない状況」
劇場版「モノノ怪」のコンテに参加した伊藤秀樹氏は「モノノ怪」と橋本敬史さんについてTwitterで言及しました。
某作品にはコンテで参加してるから、書いておこうか。総作画監督には技量はもとより、現場を束ねるための人望、人徳が必要ともされる。作品や関係者へ罵詈雑言をSNSでぶちまけるような人には務まらない。ファンのみならず制作者までを悲しませているのは誰なのかを、よく見極めてほしい。
— 伊藤 秀樹 (@hi_sakura) June 19, 2022
伊藤氏は、作品や関係者に対しTwitterに罵詈雑言をぶちまけるような人間には総作画監督は務まらないとのこと。橋本敬史さんの総作画監督としての資質を問いました。
さらに、「モノノ怪」は総作画監督が変わったことで別物になるのは当然であると明かしています。橋本敬史さんが降板したならば別の人たちで作品を作り上げるだけのことです。伊藤氏は橋本敬史さんが怒りで興奮し、ツイッターで暴れていることに対して嘆き悲しんでいました。
関係者が橋本敬史さんに対して言葉を選ぶなど配慮していますが、本人には伝わりません。ましてや、橋本敬史さんは伊藤氏に対して連続でリプを送っています。
橋本敬史さんは劇場版「モノノ怪」制作にあたり、主人公の薬売りだけ書けばいいとほかのキャラクターに携わることができませんでした。それ以外の仕事は任されず、仲間外れにされ辛い思いをしてきたと明かしています。


橋本敬史さんはかなり自暴自棄になっており、危険な精神状況です。橋本敬史さんと伊藤氏は一緒に仕事をしたこともある仲ですが、橋本敬史さんが苦しんでいたことについては何も知りません。
知りもしないのに口出しされて、橋本敬史さんもはらわたが煮えくり返る思いだったはず。リプで反論してしまうのも無理はありません。
「モノノ怪」橋本敬史と制作側の食い違い
橋本敬史さんの暴露に対し、制作側プロデューサー・山本幸治さんがブログを更新し反論しました。
劇場版モノノ怪について発表内容を簡単にまとめると
・橋本敬史さんはかなり前から、肉体面と精神面で健康問題を抱えていた。そのため、仕事の負担を減らすなどの配慮をしていたが、橋本敬史さんからすれば不満になっていた。
・橋本敬史さんは精神的に不安定で、「降りる」「描けない」となったり、「モノノ怪」を愛しているからクビにしないでほしいと懇願するなど、矛盾することが多かった。
・橋本敬史さん自身が、心の病気なのでコントロールできないことを話していたので制作側も理解し、気を遣っていた。
・スタッフとの信頼関係がこれ以上壊れないためにも、お酒やSNSをやめるよう提案したが、約束は守られなかった。
・自死をほのめかす発言も増えてきたため、橋本敬史さんの家族も入っていただき7月に降板の決定が下った。
・今回一連の説明をするうえで、橋本さんを責めるつもりはないが会社の信頼に関わることなので説明させてもらった。橋本さんご本人が望んだ結果ではないとはいえ、降板は最終的に橋本敬史さんが選んだ道である。
橋本敬史さんが精神的な病気だったことに対し、制作会社側は精一杯配慮したうえで「モノノ怪」をともに作り上げようとしていました。
橋本敬史さんがツイッターに投稿している内容を見ると、精神的に不安定な投稿が多々ありますが、「精神病だから」で片づけられる問題ではありません。
双方の言い分は食い違っていますが、橋本敬史さんにとって「モノノ怪」がどれほど大切な作品だったことでしょう。アニメーターとして誇りをかけて作り上げてきたのに降板させられたことを思うと胸が痛みます。
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